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畏
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こわ
ふりがな文庫
“
畏
(
こわ
)” の例文
まことに
畏
(
おそろ
)
しいと言うことを覚えぬ郎女にしては、初めてまざまざと、
圧
(
おさ
)
えられるような
畏
(
こわ
)
さを知った。あああの歌が、胸に生き
蘇
(
かえ
)
って来る。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
強迫である。自分はあまりのことだと制止せんとする時、水野、そんな軽石は
畏
(
こわ
)
くないが読まないと変に思うだろうから読む、自分で読むと、かれは
激昂
(
げっこう
)
して突っ立った。
遺言
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そのお政の
半面
(
よこがお
)
を文三は
畏
(
こわ
)
らしい顔をして
佶
(
きっ
)
と
睨付
(
ねめつ
)
け、何事をか言わんとしたが……気を取直して
莞爾
(
にっこり
)
微笑した
積
(
つもり
)
でも顔へ
顕
(
あら
)
われたところは苦笑い、
震声
(
ふるいごえ
)
とも附かず
笑声
(
わらいごえ
)
とも附かぬ声で
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
なぜ入道が、福原へ
遷都
(
せんと
)
するのがいいと考えたかといえば、彼にとって、実に、誰よりも
畏
(
こわ
)
い——そして苦手でもある、公卿たちが、ややもすれば三井寺や奈良などの僧団の勢力とむすびついて
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
畏
(
こわ
)
かったぞよ。此墓のみ魂が、河内
安宿部
(
あすかべ
)
から
石担
(
いしも
)
ちに来て居た男に、
憑
(
つ
)
いた時はのう。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
畏
常用漢字
中学
部首:⽥
9画
“畏”を含む語句
畏縮
畏怖
畏敬
可畏
畏友
畏懼
無所畏
大畏怖
敬畏
畏多
畏服
畏嚇
怖畏
施無畏
無畏
畏怖心
能以無畏
畏憚
畏慎
畏愛
...