産月うみづき)” の例文
津田という、女の先生が、大きな産月うみづき近い腹を、グッと前に突き出して、足を高くあげ、手を振りながら、この遊戯と歌を、私達に教えた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
かねてから猫の産月うみづきが近づいたので、書斎の戸棚とだな行李こうり準備よういし、小さい座蒲団を敷いて産所にてていたところ
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
寂しがりまして……それに、だんだん産月うみづきも近づいて参りますと、気がふさぐと見えまして、もう自分で穴掘ってへえるようなことばかり言っておるでござります。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
家内はむつましく、翌年になりますと、八月が産月うみづきと云うのでございますから、まず高い処へ手を上げてはいかぬ、井戸端へ出てはならぬとか、食物しょくもつを大事になければならんと
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのとたんにリイケが少し身を反らせたので、産月うみづきになつた女だと云ふことが知れた。
おきぬさん、産月うみづきはいつだね。
沓掛時次郎 三幕十場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
わが三度目の産月うみづき
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)