生魚なまざかな)” の例文
いままで、生魚なまざかなでなければべなかった、ぜいたくなねこは、ふいに、人家じんかもないさびしい場所ばしょへ、ただひとかれたので、おどろいてしまいました。
小ねこはなにを知ったか (新字新仮名) / 小川未明(著)
卯一郎 (鼻を鳴らし)生魚なまざかなをいぢつて来たな。云つとくがね、おれはそのにほひが何よりも嫌ひなんだ。奥さんには、もう何度も云つた筈だが、お前はまだ来たてで、教はつてなけれや仕方がない。
医術の進歩 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
彼らは白いお米で生魚なまざかなが毎日食べられ、その上一日二円ぐらいの日当がもらえるのだから、いつも来年を約して村に戻って行ったものです。いまの仙川牧場はその頃から御縁がついていたのでした。
桜花はなあかりくりやにさせば生魚なまざかなはちに三ぼんえひかりたり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「これから、生魚なまざかなをあまりやらないようにして、なんでもべるくせをつけなければいけません。あまりわがままにすると、ねこだって、いけなくなってしまいます。」
小ねこはなにを知ったか (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、ねこは、生魚なまざかなよりべないことが、みんなにわかったのでした。
小ねこはなにを知ったか (新字新仮名) / 小川未明(著)