瓦色かはらいろ)” の例文
瓦色かはらいろ薔薇ばらの花、煙のやうな道徳の鼠繪具、瓦色かはらいろ薔薇ばらの花、おまへは寂しさうな古びた床机しやうぎひあがつて、咲き亂れてゐる、夕方の薔薇ばらの花、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
一巻のブックをふところにして、嘉平治平かへいじひらはかま焼海苔やきのりつづれる如きを穿うがち、フラネルの浴衣ゆかたの洗ひざらして垢染あかぞめにしたるに、文目あやめも分かぬ木綿縞もめんじま布子ぬのこかさねて、ジォンソン帽の瓦色かはらいろに化けたるを頂き
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)