おさ)” の例文
大難がまさろうとしている、諸君が善くおさめるといっても、これはどうすることもできない
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
母猴は子を乳せんとてちょっと立ち止まり、また時を浪費せじと食事しつつ毛をおさめる。
おもえらく、水戸と堀田と西城の議合す、故を以て阿附あふ朋比ほうひし、遂に違勅の挙を為す、水戸、堀田を斬らずんば、夷事おさむべからざるなりと。当今、幕府は幼冲ようちゅうにして、弁識する所なし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ただおさみがいて、始めてものは有用の材となるのだ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)