ぐるい)” の例文
敵ながら勇ましいかくごをきめて、ふたたび舵をわが歩兵陣地へ向け、縦隊のまま死にものぐるいで逆襲して来た。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
そして、たちまちあることを悟ると、突然網の上のうおの様に、死にものぐるいにピチピチとはね廻った。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
下さければ髪の毛をつかまれる筈が無い是は必ず男が死物ぐるいに成り手に当る頭を夢中でつかんだ者だそれで実は先ほどもアノ錐の様な傷をしや頭挿かんざしで突たのでは無いかと思い一寸ちょっと君の心を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)