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狂態
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きょうたい
ホラシオは
間がぬけた。オフィリャの
狂態になっての出は
凄く好かった。
墓場で
墓掘の歌う声が実に好く、仕ぐさも軽妙であった。
しかし
満れば
虧くるの
比喩に
洩れず、先頃から君江の
相貌がすこし変ってきた。金青年に喰ってかかるような
狂態さえ、人目についてきた。
「あれよ、また、
狂態な跡とり殿が、何の不作法」
君はまた余に
惺々暁斎の
画譜二巻を呉れた。惺々暁斎は平素
猫の様につゝましい風をしながら、一旦酒をあおると
欝憤ばらしに
狂態百出当る可からざるものがあった。