“牛皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしのかは33.3%
ぎうひ33.3%
ぎゅうひ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧窮と迫害とはこの小さな子に靴足袋をもはかせなかつた。痛い牛皮うしのかはの靴の中に可憐な小さい足は冬は皹れてゐた。彼女は「働かない」暮しを厭がつた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
ヒンヅ教の一寺院をうて見たが、屋上にも堂ぜんにも牛の像をまつることあたか天神てんじん様の前の如く、牛糞ぎうふんを塗つた四五人の僧は牛皮ぎうひの靴を穿いて居る僕等を拒んで堂内に入れ無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
それは四日の日で、道太は途中少し廻り道をして、墓参をしてから、ここへやってきた。そして大きな褄楊枝つまようじで草色をした牛皮ぎゅうひを食べていると、お湯の加減がいいというので、湯殿へ入っていった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)