燕王えんおう)” の例文
燕王えんおうの兵を起したる建文元年七月より、恵帝けいていの国をゆずりたる建文四年六月までは、烽烟ほうえん剣光けんこうにして、今一々これを記するにものうし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
娘は生長して管営指揮使の妻となり、のちに燕王えんおうの孫娘の乳母となって、百二十歳の寿を保った。
一日太孫をして詞句しく属対ぞくたいをなさしめしに、おおいかなわず、ふたたび以て燕王えんおうていに命ぜられけるに、燕王の語はすなわち佳なりけり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
燕王えんおう今は燕王にあらず、げんとして九五きゅうごくらいに在り、明年をもって改めて永楽えいらく元年とさんとす。しこうして建文皇帝は如何いかん
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)