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照降町
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てりふりちょう
ふりがな文庫
“
照降町
(
てりふりちょう
)” の例文
お半といえば若そうにきこえるが、これは長右衛門に近い四十四五歳の
大年増
(
おおどしま
)
で、
照降町
(
てりふりちょう
)
の駿河屋という下駄屋の女隠居である。
半七捕物帳:57 幽霊の観世物
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
皆様のうちでも御年配の方は、明治の中頃まで、日本橋の
照降町
(
てりふりちょう
)
に、桜井屋という、枕を専門に商う不思議な店のあったことをご存じかと思います。
奇談クラブ〔戦後版〕:04 枕の妖異
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう一昨年頃
故人
(
なきひと
)
の数に入ったが、
照降町
(
てりふりちょう
)
の
背負商
(
しょいあきな
)
いから、やがて宗右衛門町の角地面に問屋となるまで、その大島屋の身代八分は、その人の働きだったと言う。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その侍は、今朝から、室町の
餅撒
(
もちま
)
きにも、
照降町
(
てりふりちょう
)
の新道にも、ちらちら姿を見せ、たえず雲霧の後を
尾
(
つ
)
けていた。——聡明な眼と、機敏な動作は、すぐ、次の駕にひそんで、先のを追った。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武「これはなんで、
芝口
(
しばぐち
)
三丁目の
紀国屋
(
きのくにや
)
と申すが何時も出入で
誂
(
あつら
)
えるのだが、
其所
(
そこ
)
へ誂えずに、
本町
(
ほんちょう
)
の、なにアノ
照降町
(
てりふりちょう
)
の
宮川
(
みやがわ
)
で買おうと思ったら、
彼店
(
あすこ
)
は高いから止めて、
浅草茅町
(
あさくさかやちょう
)
の
松屋
(
まつや
)
へ誂えて」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
照
常用漢字
小4
部首:⽕
13画
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“照”で始まる語句
照
照々
照覧
照射
照葉
照添
照映
照準
照日
照返