照射ともし)” の例文
このほど大王何処いずくよりか、照射ともしといへる女鹿めじかを連れ給ひ、そが容色におぼれたまへば、われちょうは日々にがれて、ひそかに恨めしく思ひしなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
射干しゃかんは「ひおうぎ」「からすおうぎ」などいえる花草にして、ここは「照射ともしして」の誤なるべし。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
はるかにおおかみが凄味の遠吠とおぼえを打ち込むと谷間の山彦がすかさずそれを送り返し,望むかぎりは狭霧さぎり朦朧もうろうと立ち込めてほんの特許に木下闇こしたやみから照射ともしの影を惜しそうにらし
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
に今宵こそ屈竟くっきょうなれ。さきに僕退出まかりでし時は、大王は照射ともしが膝を枕として、前後も知らず酔臥えいふしたまひ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
射干しゃかんは「ひあふぎ」「からすあふぎ」などいへる花草にして、ここは「照射ともしして」のあやまりなるべし。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
やがてえいも十二分にまはりけん、照射ともしが膝を枕にして、前後も知らず高鼾たかいびき霎時しばしこだまに響きけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
照射ともししてさゝやく近江八幡あふみやはたかな
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
照射ともししてさゝやく近江八幡おうみやわたかな
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)