無差別むさべつ)” の例文
「どうして遠近えんきん無差別むさべつ黒白こくびゃく平等びょうどうの水彩画の比じゃない。感服の至りだよ」「そうほめてくれると僕も乗り気になる」と主人はあくまでも疳違かんちがいをしている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
金持かねもちの霊魂れいこんは、平等びょうどう無差別むさべつまれるまえかえって、二つのたましいなかよくうちとけていました。
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こちらの世界せかいをたった一つの、無差別むさべつ世界せかいかんがえることは大変たいへん間違まちがいで、たとえば邇々藝命様ににぎのみことさまかれましても、一ばんおく神界しんかいてお指図さしずあそばされるだけで、その御命令ごめいれいはそれぞれの世界せかい代表者だいひょうしゃ