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為立
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した
ふりがな文庫
“
為立
(
した
)” の例文
旧字:
爲立
妻は立派な文藝家に
為立
(
した
)
てゝ遣る。そしてその作を公衆に説明して聞かせて遣る。こつちが妻にしてゐる以上は余程の長所がなくてはならん。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
そういう仏典の新しい語感を持った言葉を以て、一首を
為立
(
した
)
て、堅苦しい程に緊密な声調を以て終始しているのに、此一首の佳い点があるだろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
しと/\
階子
(
はしご
)
を下りて参り、長手の火鉢の前に坐りましたが髪が、
結
(
い
)
い
立
(
たて
)
でお
化粧
(
しまい
)
の
為立
(
した
)
てで、年が十九故
十九
(
つゞ
)
や
二十
(
はたち
)
という
譬
(
たと
)
えの通り、実に花を欺くほどの美くしい姿で
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
安政四年になって
銀鎖
(
ぎんぐさり
)
の
煙草入
(
たばこいれ
)
が
流行
(
はや
)
った。香以は丸利に
誂
(
あつら
)
えて数十箇を作らせ、取巻一同に与えた。
古渡唐桟
(
こわたりとうざん
)
の羽織を
揃
(
そろい
)
に
為立
(
した
)
てさせて、一同に
畀
(
あた
)
えたのもこの頃である。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
勝久はこの歌に本づいて歌曲「
松
(
まつ
)
の
栄
(
さかえ
)
」を作り、両国
井生村楼
(
いぶむらろう
)
で新曲開きをした。勝三郎を始として、杵屋一派の名流が集まった。曲は
奉書摺
(
ほうしょずり
)
の本に
為立
(
した
)
てて
客
(
かく
)
に
頒
(
わか
)
たれた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“為立”で始まる語句
為立物
為立物師