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灵
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れい
先年
凡僧こゝに住職し此石を見て
死を
惧れ
出奔せしに
翌年
他国にありて病死せしとぞ。おもふに此淵に
灵ありて
天然の
死を
示すなるべし。
先年
凡僧こゝに住職し此石を見て
死を
惧れ
出奔せしに
翌年
他国にありて病死せしとぞ。おもふに此淵に
灵ありて
天然の
死を
示すなるべし。
○
再按るに、孔子の
聖なるもその
灵は
生る時よりも
照然として、その
墓十里
荊棘を生ぜず、鳥も
巣をむすばず。
関羽の
賢なるも
死しては神となりて
祈に
応ず。
○
再按るに、孔子の
聖なるもその
灵は
生る時よりも
照然として、その
墓十里
荊棘を生ぜず、鳥も
巣をむすばず。
関羽の
賢なるも
死しては神となりて
祈に
応ず。
かの
淵に
灵ありといふは、むかし永光寺のほとりに
貴人何某住玉ひしに、その
内室色情の
妬にて
夫をうらみ、東光が淵に身を
沈め、
冤魂悪竜となりて人をなやまししを
かの
淵に
灵ありといふは、むかし永光寺のほとりに
貴人何某住玉ひしに、その
内室色情の
妬にて
夫をうらみ、東光が淵に身を
沈め、
冤魂悪竜となりて人をなやまししを