へい)” の例文
番「いえー胡麻のへいかい、それだから夜は戸を明けない方がいというのだ、大変な騒ぎが出来た」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
多「嘘はけねえものだなア、小平ハア斯う知れてしまったから、おれは胡麻のへいだと云ってけえった方が宜かんべい、番頭さん、此奴こいつは道連の小平という胡麻のへいでがんすよ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あれは岸田屋宇之助と云う旅商人たびあきんどの娘ですが、母親おふくろが亭主の帰りの遅いのを案じ、あのをつれ、亭主の行方を捜して小川村まで来るみちで、親子連の胡麻のへいのために勾引かどわかされた娘だが
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)