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滅切
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めっき
ふりがな文庫
“
滅切
(
めっき
)” の例文
年を取ると
滅切
(
めっき
)
り気が弱くなって、若い時にひどい眼に逢わせた奴が、
鼓
(
つづみ
)
を鳴らして仕返しに来そうで、どうも、夜もオチオチ眠られない
銭形平次捕物控:246 万両分限
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ところが、私が
如何
(
どう
)
にか斯うにか
取続
(
とりつづ
)
いて帰らなかったので、両親は
独息子
(
ひとりむすこ
)
を
玉
(
たま
)
なしにしたように歎いて、父の
白髪
(
しらが
)
も其時分僅の
間
(
あいだ
)
に
滅切
(
めっき
)
り
殖
(
ふ
)
えたと云う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
重兵衛 (笑う。)山の中という程でもないが、それでも夜になると、里よりは
滅切
(
めっき
)
り冷えて来るようですよ。あなたは夜道をかけて、今頃どうしてこんな所へお
出
(
い
)
でなすったのだね。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
実は小生
去冬
(
きょとう
)
風労
(
ふうろう
)
に悩みそれより
滅切
(
めっき
)
り年を
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その頃は
鶯
(
うぐいす
)
も
梟
(
ふくろう
)
も鳴いた根岸、日が暮れると
滅切
(
めっき
)
り淋しくなるのですが、尼法師はさまで急ぐ風もなく、木立から藪へ、藪から
田圃
(
たんぼ
)
へと、暗くなりかけた道を辿って
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“滅”で始まる語句
滅多
滅
滅入
滅相
滅法
滅茶滅茶
滅茶苦茶
滅亡
滅茶
滅茶々々