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源因
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げんいん
ふりがな文庫
“
源因
(
げんいん
)” の例文
それでも久しぶりにこう落ち合ってみると、兄弟の
優
(
やさ
)
しい心持がどこからか自然に
湧
(
わ
)
いて出た。場合が場合なのもその大きな
源因
(
げんいん
)
になっていた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
結果は頓着しません、
源因
(
げんいん
)
を虚偽に置きたくない。習慣の上に立つ遊戯的研究の上に前提を置きたくない。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
私が東京へ来て下宿を出ようとしたのも、これが大きな
源因
(
げんいん
)
になっているように思われます。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
偏屈の
源因
(
げんいん
)
であるから、
忽
(
たちま
)
ち青筋を立てて了って、
的
(
あて
)
にしていた
貴所
(
あなた
)
の
挙動
(
ふるまい
)
すらも
疳癪
(
かんしゃく
)
の種となり、
遂
(
つい
)
に自分で立てた目的を自分で
打壊
(
たたきこわ
)
して
帰国
(
かえ
)
って了われたものと拙者は信ずる
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それが
源因
(
げんいん
)
かどうかは疑問だが、私の興味は往来で出合う知りもしない女に向かって多く働くだけであった。先生の奥さんにはその前玄関で会った時、美しいという印象を受けた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
驚き給うな
源因
(
げんいん
)
がある。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
わが感じは外から来たのではない、たとい来たとしても、わが視界に
横
(
よこた
)
わる、一定の景物でないから、これが
源因
(
げんいん
)
だと指を
挙
(
あ
)
げて明らかに人に示す
訳
(
わけ
)
に行かぬ。あるものはただ心持ちである。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
源
常用漢字
小6
部首:⽔
13画
因
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
“源”で始まる語句
源
源氏
源三位頼政
源吉
源三位
源八
源頼朝
源平
源氏名
源家