満寵まんちょう)” の例文
「河北の情勢をうかがいに行った満寵まんちょうが、手先の密偵の諜報を悉皆しっかいあつめて、ただいま立ち帰ってまいりましたが」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
使者の満寵まんちょうは、やがて歓迎の宴に臨んだ。曹操の書簡を見てからの孫権は甚だ気色がうるわしい。満寵はひそかに
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は、調印直後、満寵まんちょう樊川軍はんせんぐん参謀に任じ、曹仁のいる前線拠地——樊城はんじょうへ派遣して、彼をたすけさせた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李典は、書簡を持たせて、使奴につかえば似合う。満寵まんちょうには、酒糟さけかすでも喰らわせておき、酒樽のタガを叩かせておくとちょうどいい。徐晃じょこうは、いぬころしに適任だ。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉劭りゅうしょうを大将として、江夏こうかの方面へ急派し、田予でんよに一大軍をさずけて襄陽を救わせた。そして曹叡みずからは、満寵まんちょうそのほかの大将を従えて、合淝がっぴの城へ進出した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荊州方面への積極策は、一時見合わせとなって、ただ夏侯惇かこうじゅん満寵まんちょうの二将が抑えに下った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
使者には満寵まんちょうが選ばれた。彼はたびたび、呉へも行っているし、外交官として聞えがある。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魏をおびやかすことしきりでしたが、魏主曹叡そうえいもまた合淝がっぴまで出陣し、満寵まんちょう、田予、劉劭りゅうしょうの諸将をよく督して、ついに呉軍の先鋒を巣湖そうこに撃砕し、呉の兵船兵糧の損害は甚大でした。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あいや、満寵まんちょうどの、どうかもう少しくわしくお語り下さるまいか
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
許都の令には、功に依って、満寵まんちょう抜擢ばってきされた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陽の人、満寵まんちょうあざなを伯寧という者だ。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)