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海苔粗朶
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のりそだ
ふりがな文庫
“
海苔粗朶
(
のりそだ
)” の例文
この殿にまうでて見れば、あなかしこ小松
叢生
(
むらお
)
ひ、
辺
(
へ
)
にい寄る玉藻いろくづ、たまたまは棹さす小舟、
海苔粗朶
(
のりそだ
)
の
間
(
あひ
)
にかくろふ。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
あの船や鴎はどこから来、どこへ行ってしまうのであろう? 海はただ
幾重
(
いくえ
)
かの
海苔粗朶
(
のりそだ
)
の向うに青あおと煙っているばかりである。……
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
親仁はうしろへ伸上って、そのまま出ようとする
海苔粗朶
(
のりそだ
)
の垣根の
許
(
もと
)
に、一本二本咲きおくれた嫁菜の花、
葦
(
あし
)
も枯れたにこはあわれと、じっと見る時、菊枝は声を上げてわっと泣いた。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この殿にまうでて見れば、あなかしこ小松叢生ひ、辺にい寄る玉藻いろくづ、たまたまは棹さす小舟、
海苔粗朶
(
のりそだ
)
の
間
(
あひ
)
にかくろふ。
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
折しも風立って来たから
颯
(
さっ
)
と
靡
(
なび
)
き、颯と靡き、颯と靡く反対の方へ漕いで漕いで進んだが、
白珊瑚
(
しろさんご
)
の枝に似た貝殻だらけの
海苔粗朶
(
のりそだ
)
が
堆
(
うずたか
)
く棄ててあるのに、根を隠して、薄ら
蒼
(
あお
)
い一基の石碑が
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
この裏を
行抜
(
ゆきぬ
)
けの正面、霧の
綾
(
あや
)
も遮らず目の届く処に角が立った青いものの
散
(
ちらば
)
ったのは、一軒飛離れて
海苔粗朶
(
のりそだ
)
の垣を小さく結った小屋で
剥
(
む
)
く貝の殻で、その
剥身
(
むきみ
)
屋のうしろに、薄霧のかかった中は
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
海苔粗朶
(
のりそだ
)
に汐の
煙
(
け
)
立ちて寒き夜は地酒もがもと父の
宣
(
の
)
らすに
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
苔
漢検準1級
部首:⾋
8画
粗
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
朶
漢検1級
部首:⽊
6画
“海苔”で始まる語句
海苔
海苔巻
海苔漉
海苔鮨
海苔佃煮
海苔取船
海苔柴朶
海苔汁粉
海苔煎餅
海苔疎朶