“のりそだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海苔粗朶80.0%
海苔疎朶20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親仁はうしろへ伸上って、そのまま出ようとする海苔粗朶のりそだの垣根のもとに、一本二本咲きおくれた嫁菜の花、あしも枯れたにこはあわれと、じっと見る時、菊枝は声を上げてわっと泣いた。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この殿にまうでて見れば、あなかしこ小松叢生ひ、辺にい寄る玉藻いろくづ、たまたまは棹さす小舟、海苔粗朶のりそだあひにかくろふ。
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
乾いた落葉が、あわてゝカラカラと舞いはしる。箒をさかさに立てた様な雑木山に、長いのこを持った樵夫さきやまが入って、くわ煙管ぎせるならくぬぎを薪にる。海苔疎朶のりそだを積んだ車が村を出る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)