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泰
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たい
ふりがな文庫
“
泰
(
たい
)” の例文
エレガントといっても
可
(
よ
)
いような、その立派な容貌風采、十数年の昔ではあるが、松本
泰
(
たい
)
氏と会った時には、威圧をさえ感じたものである。
日本探偵小説界寸評
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
とにもかくにも
泰
(
たい
)
さんの所へ、知慧を借りに出かけようとすると、ちょうどそこへその泰さんの所から、電話がかかって来たじゃありませんか。
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
先生は高等学校でたゞ語学を教へる丈で、外に何の芸もない——と云つては失礼だが、外に何等の研究も公けにしない。しかも
泰
(
たい
)
然と取り澄ましてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
嫌いもし
蔑
(
さげす
)
みもしそうでしたから、いよいよ
泰
(
たい
)
さんの所へ駈けつけるまでには、どのくらい思い迷ったか、知れないほどだったと云う事でした。
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その心配な筋と云うのを問わず語りに話して聞かせると、その友だちの
泰
(
たい
)
さんと云うのが急に真面目な顔をして、「じゃお島婆さんに見て貰い給え。」と、熱心に勧め出しました。
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
僕等は
無慙
(
むざん
)
にもひろげられた
路
(
みち
)
を向う
両国
(
りやうごく
)
へ引き返しながら、偶然「
泰
(
たい
)
ちやん」の
家
(
うち
)
の前を通りかかつた。「泰ちやん」は
下駄屋
(
げたや
)
の
息子
(
むすこ
)
である。僕は僕の小学時代にも作文は多少
上手
(
じやうず
)
だつた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
同時に又「
泰
(
たい
)
ちやん」の
描
(
ゑが
)
いた「虹」にありありと夕立ちの通り過ぎたのを感じた。僕を動かした文章は東西に
亘
(
わた
)
つて少くはない。しかしまづ僕を動かしたのはこの「泰ちやん」の作文である。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
泰
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“泰”を含む語句
泰然
泰平
安泰
泰山木
泰山
泰然自若
泰澄
斉泰
通泰
昌泰
公泰
泰道
竜泰寺
泰西
泰斗
師泰
泰時
泰衡
周泰
安倍泰親
...