“油小路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶらこうじ66.7%
あぶらのこうじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油小路あぶらこうじの五条を少し上がったところに島田寓と女文字でしるした一軒のしもた家があります。
祭の夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
それから十日ばかり後に油小路あぶらこうじやかたに於いて病歿したとなっている。
丁度油小路あぶらのこうじへ出ようと云う、道祖さえの神のほこらの前で、折からあの辻をこちらへ曲って出た、見慣れない一人の沙門しゃもんが、出合いがしらに平太夫と危くつき当りそうになりました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それを見ますと私の甥は、以前油小路あぶらのこうじの辻で見かけた、摩利信乃法師の不思議な振舞がふと心に浮びました。そう云えばあの時も、どうやら二人の間には、いわくがあったようでもある。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)