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沸
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にや
ふりがな文庫
“
沸
(
にや
)” の例文
手を出しかねたる二人を
睨廻
(
ねめまは
)
して、蒲田はなかなか下に貫一の
悶
(
もだ
)
ゆるにも劣らず、
独
(
ひと
)
り
業
(
ごう
)
を
沸
(
にや
)
して、
効無
(
かひな
)
き
地鞴
(
ぢただら
)
を踏みてぞゐたる。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
男の教師さへここから出た
例
(
ためし
)
はないに、女親に女の子、飛んだ望みの
飛汁
(
いばじる
)
は、こちとらの身にもかかりて、例の差配の薬鑵が、家税の滞りに業を
沸
(
にや
)
した挙句は、いつもあの後家殿を見習ひなさい
葛のうら葉
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
恥かしいが
肝癪
(
かんしゃく
)
も起し
業
(
ごう
)
も
沸
(
にや
)
し汝の頭を
打砕
(
ぶっか
)
いてやりたいほどにまでも思うたが、しかし
幸福
(
しあわせ
)
に源太の頭が悪玉にばかりは乗っ取られず、清吉めが家へ来て酔った揚句に云いちらした無茶苦茶を
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
過日の夜は実は我も余り汝を解らぬ奴と一途に思つて腹も立つた、恥しいが肝癪も起し業も
沸
(
にや
)
し汝の頭を
打砕
(
ぶつか
)
いて遣りたいほどにまでも思ふたが、然し
幸福
(
しあはせ
)
に源太の頭が悪玉にばかりは乗取られず
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
沸
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“沸”を含む語句
沸騰
湯沸
沸々
沸立
沸返
沸然
沸上
珈琲沸
湯沸器
沸燗
沸湯
鼎沸
沸沸
沸出
大沸
赤沸石
荒沸
大沸騰
熱沸
煮沸
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