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汽笛
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ふえ
ふりがな文庫
“
汽笛
(
ふえ
)” の例文
「あぶねえあぶねえ。冗談じゃねえ。
汽笛
(
ふえ
)
を鳴らさねえもんだから反響がわからねえんだ。だから
陸
(
おか
)
に近いのが知れなかったんだ」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
山の手寄りの駅の空では赤や緑の
電灯
(
でんき
)
が深紫の闇の中に煌々と二列に綴られていた。何かまたほうほうと
汽笛
(
ふえ
)
のけはいもした。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
汽船は救助の
汽笛
(
ふえ
)
を鳴らし、汽缶に熱湯を煮え
爛
(
ただ
)
らせ、怒濤を
衝
(
つ
)
いて無二無三に先へ先へと進みはしたが嵐と波に遮られて同じ所ばかりを漂った。
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
汽笛
(
ふえ
)
なんか鳴らしたから
不可
(
いけ
)
なかったんです。……
傾
(
かし
)
いだ原因はまだ
判然
(
わか
)
りませんが、船底の
銅版
(
あか
)
と、
木板
(
いた
)
の境い目二尺に五尺ばかりグザグザに遣られただけなんです。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
岬の
雑草
(
ざつさう
)
と雲のあざやかさ
汽笛
(
ふえ
)
太く吼えて挨拶す
汽船
(
ふね
)
は
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
「
汽笛
(
ふえ
)
を鳴らすと
矢鱈
(
やたら
)
にモノスゴイが、鳴らさないと又ヤタラに
淋
(
さび
)
しいもんだなあ」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
夕凪
(
ゆふなぎ
)
の沖に帆あぐる
蜜柑
(
みかん
)
ぶね、暮れて入る
汽笛
(
ふえ
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“汽笛”の意味
《名詞》
汽笛(きてき)
蒸気を吹き込んで音を鳴らす笛。
(出典:Wiktionary)
汽
常用漢字
小2
部首:⽔
7画
笛
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
“汽”で始まる語句
汽車
汽船
汽鑵
汽罐
汽艇
汽罐車
汽
汽缶
汽車賃
汽缶車