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水船
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みずぶね
ふりがな文庫
“
水船
(
みずぶね
)” の例文
「なに、よい飲料水。たやすいことだ。
水船
(
みずぶね
)
は、船長が船に帰るまえに、龍睡丸に横づけになっているだろう。電話で、すぐ命令を出すから……」
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
そうしてその煙が消え失せた時には、半分
水船
(
みずぶね
)
になった血まみれの小舟が、肉片のヘバリ付いた
艫櫓
(
ともろ
)
を引きずったまま、のた打ちまわる波紋の中に漂っていた。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
方船は、島の上に建っていた建物だから、普通の船のようなわけにはいかない。その半身以上を海に没し、建物の中も海水で充満している。まるで難破した
水船
(
みずぶね
)
だ。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
思い思いに
髷
(
もとどり
)
を切って海に捨て、水死したあとでも、
一船
(
いっせん
)
の仲間だとわかるように、一人一人の袖から袖へ細引をとおしてひとつにまとめ、
水船
(
みずぶね
)
にしたまま、荒天の海に船を流した。
藤九郎の島
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
鸚鵡
(
おうむ
)
返しにこんな挨拶をしながら、薬局生はうずたかい柚を掻きわけて流し場へ出た。それから
水船
(
みずぶね
)
のそばへたくさんの小桶をならべて、
真赤
(
まっか
)
に
茹
(
ゆで
)
られた胸や手足を石鹸の白い泡に埋めていた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
菊坂下の豆腐屋の
水船
(
みずぶね
)
の上へ
捨児
(
すてご
)
にして、私は
直
(
す
)
ぐ上総の東金へ往って料理茶屋の働き女に雇われて居る内に、船頭の
長八
(
ちょうはち
)
という者といゝ
交情
(
なか
)
となって、また
其処
(
そこ
)
をかけ出して出るような事に成って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶