気強きづよ)” の例文
旧字:氣強
如何どうしても完全な磠砂どうしゃにならない、くわうるにやかましくて/\たまらぬから一旦めにした。けれども気強きづよい男はマダ罷めない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「きたことはない。きょうはよしちゃんが、いっしょだから、ぼくきたんだよ。」と、きよちゃんは、気強きづよかったのです。
父親と自転車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
榮子の眉と目の間、高い鼻、口元がお照に似て居ると云ふ事も鏡子は云ひ出すのに遠慮をして居る自分とは違つた気強きづよい人を恨めしく思つた、畑尾はそこそこに帰つて行つた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
彼女かのじょは、これをて、にっこりしました。おとうとだって、なにもあんずることがないと、気強きづよかんじられたのでした。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)