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気作
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きさく
ふりがな文庫
“
気作
(
きさく
)” の例文
いつも
留守
(
るす
)
がちな叔父がその日はちょうど内にいて、食事中例の
気作
(
きさく
)
な話をし続けにしたため、若い人の陽気な笑い声が
障子
(
しょうじ
)
に響くくらい家の中が
賑
(
にぎ
)
わった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
気作
(
きさく
)
な心から
軽口
(
かるくち
)
などを云つて
紛
(
まぎ
)
らして居る内に、三人目の男の児を生んだ。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
と、三斎老人、例の
気作
(
きさく
)
な調子で、じかに声をかける。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
庄太郎は元来
閑人
(
ひまじん
)
の上に、すこぶる
気作
(
きさく
)
な男だから、ではお宅まで持って参りましょうと云って、女といっしょに水菓子屋を出た。それぎり帰って来なかった。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあ寝ていらっしゃい。寝ていても話は出来ましょう」と、さも
気作
(
きさく
)
に云う。余は全くだと考えたから、ひとまず
腹這
(
はらばい
)
になって、両手で
顎
(
あご
)
を
支
(
ささ
)
え、しばし畳の上へ
肘壺
(
ひじつぼ
)
の柱を立てる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
また何かしらしゃべらないでは
片時
(
かたとき
)
もいられないといった
気作
(
きさく
)
な風があった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高