わざはひ)” の例文
これよりはげしきことばをこそもちゐめ、汝等の貪りは世界にわざはひよきを踏みしきもとれるを擧ぐ 一〇三—一〇五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
己はかえのために金を遺して遣ることは出来ない。し出来るにしても、それは己の望む所では無い。金をのこすのは兎角わざはひを貽すと同じ事になる。その代に己は子孫のために陰徳を
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
○死卒を収取し、相迎へ使むる無し。食むくして食まざれば、反つて其わざはひを受く。
囲碁雑考 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さはへ、人の親の切なるなさけを思へば、にさぞと肝にこたふる節無ふしなきにもあらざるめり。大方かかる筋より人は恨まれて、あやしわざはひにもふなればと唯思過ただおもひすごされては窮無きはまりな恐怖おそれの募るのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
汝常の如く心をもちゐなば、見ずや彼等の齒をかみあはせ、眉にわざはひきざしをあらはすを 一三〇—一三二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)