“鬼猪殃々”の読み方と例文
読み方割合
おにやえもぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああほんとうに、あの鬼猪殃々おにやえもぐらの原から、生温なまぬるい風が裾に入りますと、それが憶い出されて、慄然ぞっとするようなふるえを覚えるのでございます。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いや、ただ単に、その人達を喚起するばかりではなかった。わけても、その原野の正確な擬人化というのが、鬼猪殃々おにやえもぐらの奇態をきわめた生活のなかにあったのである。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
貴女あなたは、なにか私に隠している事があるんじゃないの。現に、あの鬼猪殃々おにやえもぐらの原がそうでしょう。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)