欧羅巴ヨウロツパ)” の例文
旧字:歐羅巴
ムネ・シユリイは「女はだ好いが、欧羅巴ヨウロツパの男の今日こんにちの服装は実にきたない。日本の男でも欧洲の服を真似て着るのは賛成が出来ない」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
亜米利加アメリカから欧羅巴ヨウロツパまで、荒き浮世の波風をしのぎ廻つて、今日コヽに同じ境遇の人達とへだてなく語り合つて居るのです、私の近き血縁を云へばたつた一人の伯母がある
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
犬公方いぬくばう下々した/″\仇口あだくちに呼ばれた位だから無法に我々同類に御憐愍ごれんみんを給はつたものだ。公の生類せいるゐ御憐愍を悪くいふ奴があるが、畢竟つまり今の欧羅巴ヨウロツパやかましくいふ動物保護で人道の大義にかなつてるものだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
快活な風でよく話を仕懸ける人である。ウラルを越えていよいよ欧羅巴ヨウロツパはひつた。山の色も草木の色も目に見えてこいい色彩を帯びて来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
近日、友人徳永柳洲りうしう君はを、予等夫妻は詩歌しいかもつて滞欧中の所感を写した「欧羅巴ヨウロツパ」一冊を合作がつさくしようと計画して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
おれは近頃ちかごろ欧羅巴ヨウロツパの往復に
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)