“橘姫様”の読み方と例文
読み方割合
たちばなひめさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこが弟橘姫様おとたちばなひめさま日頃ひごろこのみの御修行場ごしゅぎょうばで、洞窟どうくつ入口いりぐちにはチャーンと注連縄しめられてりました。むろん橘姫様たちばなひめさまはいつもここばかりに引籠ひきこもってられるのではないのです。
橘姫様たちばなひめさまという女の方が、お身代りに立って海へ飛び込んだことは先刻御承知でござんしょう、それがために尊様みことさまをはじめ、乗合の家来たちまで、みんな命が助かったのだ、つまり橘姫様のお命一つで
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それについてひめすこしくお言葉ことばにごしてられましたが、うやら小碓命様おうすのみことさまのその御立寄おたちよりかならずしも不意打ふいうちではなく、かねてときみかどから御内命ごないめいがあり、わば橘姫様たちばなひめさまとお見合みあいめに