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ま
ふりがな文庫
“
模
(
ま
)” の例文
虻や蜂があんなにも
溌剌
(
はつらつ
)
と飛び廻っている外気のなかへも決して飛び立とうとはせず、なぜか病人である私を
模
(
ま
)
ねている。
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
寛畝さんのものはわりによく
模
(
ま
)
ねてあると思いますが、真物はまだまだずっと筆に
勁烈
(
けいれつ
)
なところがあります。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
模
(
ま
)
ねず、
雑
(
まじ
)
らず、従はぬ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ジュッ、ジュッ、堯は鎌首をもたげて、口でその啼き声を
模
(
ま
)
ねながら、小鳥の様子を見ていた。——彼は
自家
(
うち
)
でカナリヤを飼っていたことがある。
冬の日
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
私の
脛
(
すね
)
へひやりととまったり、両脚を挙げて腋の下を
掻
(
か
)
くような
模
(
ま
)
ねをしたり手を
摩
(
す
)
りあわせたり、かと思うと弱よわしく飛び立っては絡み合ったりするのである。
冬の蠅
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
▼ もっと見る
堯が
模
(
ま
)
ねをやめると、愛想もなく、下枝の間を渡りながら行ってしまった。
冬の日
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
一匹の
青蛙
(
あおがえる
)
がいつもそこにいた。電燈の真下の電柱にいつもぴったりと身をつけているのである。しばらく見ていると、その青蛙はきまったように後足を変なふうに曲げて、背中を
掻
(
か
)
く
模
(
ま
)
ねをした。
闇の絵巻
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
模
常用漢字
小6
部首:⽊
14画
“模”を含む語句
模様
模倣
模擬
小規模
模写
模樣
模型
相模女
模倣者
模造品
裾模様
規模
模範
空模樣
空模様
唐草模様
相模訛
縞模様
相模国
酸模
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