トップ
>
模範
>
もはん
ふりがな文庫
“
模範
(
もはん
)” の例文
あるいは社会の指導者または
模範
(
もはん
)
ともなるような事業であっても、
珠盤
(
そろばん
)
となればいかに
勘定
(
かんじょう
)
しても間に合わぬというごときものならば
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「それじゃ僕が教えてやる」と
照彦
(
てるひこ
)
様は
模範
(
もはん
)
をしめした。ときどき的にあたる。正三君はしばらく見学した後
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そう云う彼の特色は、少くともこの老将軍には、帝国軍人の
模範
(
もはん
)
らしい、好印象を与えた
容子
(
ようす
)
だった。将軍はそこに立ち止まったまま、熱心になお話し続けた。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私のこの点を力説するのは全くそのためで、何も私を
模範
(
もはん
)
になさいという意味ではけっしてないのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
前業の養鶏奨励の方法は、だんだん
詳
(
くわ
)
しく述べるつもりであるが、まあその
模範
(
もはん
)
として一例を示そう。
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
都会の中央へ
戻
(
もど
)
りたい一心から
夢
(
ゆめ
)
のような薫少年との
初恋
(
はつこい
)
を
軽蔑
(
けいべつ
)
し、五十男の世才力量に
望
(
のぞみ
)
をかけて来た転機の小初は、翡翠型の飛込みの
模範
(
もはん
)
を示す無意識の中にも
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それから歩を返えして、
利別
(
としべつ
)
川辺
(
かわべ
)
に
模範
(
もはん
)
農夫
(
のうふ
)
の宮崎君を訪う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
嘉納さんに始めて会った時も、そうあなたのように教育者として学生の
模範
(
もはん
)
になれというような注文だと、私にはとても勤まりかねるからと
逡巡
(
しゅんじゅん
)
したくらいでした。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仏教徒諸君、釈迦を見ならえ、釈迦の
行為
(
こうい
)
を
模範
(
もはん
)
とせよ。釈迦の相似形となれ、釈迦の諸徳をみなその二万分一、五万分一、
或
(
あるい
)
は二十万分一の
縮尺
(
スケール
)
に於てこれを習修せよ。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
模範
(
もはん
)
的な同棲者達だ。」
家庭愛増進術:――型でなしに
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
おれみたような
無鉄砲
(
むてっぽう
)
なものをつらまえて、生徒の
模範
(
もはん
)
になれの、一校の
師表
(
しひょう
)
と
仰
(
あお
)
がれなくてはいかんの、学問以外に個人の徳化を
及
(
およ
)
ぼさなくては教育者になれないの、と無暗に法外な注文をする。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“模範”の意味
《名詞》
(context、dated)器物を作る際に使う型。
あることをするときに、習うべき範(のり、はん)。手本。
(出典:Wiktionary)
模
常用漢字
小6
部首:⽊
14画
範
常用漢字
中学
部首:⽵
15画
“模範”で始まる語句
模範的
模範的精神