“師表”の読み方と例文
読み方割合
しひょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めるものもある。実業界の巨頭にも拘らず、若い時から品行方正の人だった。近頃、一世の師表しひょうをもって任じて自叙伝を思い立ったのも、その辺の確信から来ているのかも知れない。
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
おれみたような無鉄砲むてっぽうなものをつらまえて、生徒の模範もはんになれの、一校の師表しひょうあおがれなくてはいかんの、学問以外に個人の徳化をおよぼさなくては教育者になれないの、と無暗に法外な注文をする。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これには立志伝中の人物、一代の師表しひょうたる先生の御一文を是非々々仰ぎ上げたいのでございます。方今ほうこん世道せどうおとろえ、思想月にすさみ、我等操觚者そうこしゃの黙視するに忍びないものが多々ございます、云々うんぬん
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)