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標本室
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ひょうほんしつ
ふりがな文庫
“
標本室
(
ひょうほんしつ
)” の例文
中村はため息を
洩
(
も
)
らしながら、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の
標本室
(
ひょうほんしつ
)
へ引返した。が、三重子はどこにも見えない。彼は何か気軽になり、目の前の
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
に「失敬」をした。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いま
小樽
(
おたる
)
の公園に
居
(
い
)
る。
高等商業
(
こうとうしょうぎょう
)
の
標本室
(
ひょうほんしつ
)
も見てきた。
馬鈴薯
(
ばれいしょ
)
からできるもの百五、六十
種
(
しゅ
)
の標本が
面白
(
おもしろ
)
かった。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
漁業長と、その助手の
小笠原
(
おがさわら
)
老人は、この美しい珊瑚礁の海いったいを、われらの
標本室
(
ひょうほんしつ
)
といっていた。この二人は、太平洋を、じぶんのものと思っているらしい。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
いや、展覧会場ではない、これは針目博士が、他人にのぞかせることをきらっている密室のひとつなのであるから、
極秘
(
ごくひ
)
の生きている
標本室
(
ひょうほんしつ
)
といった方がいいのだろう。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大学生の
中村
(
なかむら
)
は
薄
(
うす
)
い春のオヴァ・コオトの下に彼自身の体温を感じながら、
仄暗
(
ほのぐら
)
い石の階段を博物館の二階へ登っていった。階段を登りつめた左にあるのは
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の
標本室
(
ひょうほんしつ
)
である。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
お父さんが
監獄
(
かんごく
)
へはいるようなそんな
悪
(
わる
)
いことをしたはずがないんだ。この前お父さんが持ってきて学校へ
寄贈
(
きぞう
)
した
巨
(
おお
)
きな
蟹
(
かに
)
の
甲
(
こう
)
らだのとなかいの
角
(
つの
)
だの今だってみんな
標本室
(
ひょうほんしつ
)
にあるんだ。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“標本室”の意味
《名詞》
標本室(ひょうほんしつ)
標本を収蔵する部屋。
(出典:Wiktionary)
標
常用漢字
小4
部首:⽊
15画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“標本”で始まる語句
標本
標本壜
標本棚
標本類
標本勤務
標本番号