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栽
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つく
ふりがな文庫
“
栽
(
つく
)” の例文
「はい、百姓の母が、百姓を
怠
(
おこた
)
ると、体がすぐれぬと申しまして、長浜へ移りまして後も、城内の畑を耕し、いろいろな物を
栽
(
つく
)
っております」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お昼寝もなさらずに、御丹精あそばすので、邸では、お汁の
実
(
み
)
や漬物は、みんなお母あ様の
栽
(
つく
)
った物で足りておりまする」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことしも戦乱の中だが、菊も
栽
(
つく
)
った。後で、菊畑へ出て見てもらおう——などと
隔意
(
かくい
)
もないもてなしである。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれど、一
飯
(
ぱん
)
の尊さは、一粒の米でも一
茎
(
くき
)
の野菜でも、自分で
栽
(
つく
)
ってみて初めてわかることである。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土塀の囲いのうちには、朝夕の汁へ
摘
(
つ
)
み入れるほどな菜だとか、
葱
(
ねぎ
)
などの野菜が畑に
栽
(
つく
)
ってある。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「寺へ来い。そちの母が
栽
(
つく
)
ったという野菜など煮させて、一
献
(
こん
)
酌みながら、なお
熟議
(
じゅくぎ
)
しよう」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
促
(
うなが
)
して、
因幡守
(
いなばのかみ
)
は、縁へすすんだ。
沓石
(
くつぬぎ
)
に新しい草履を見た。又右衛門は
侍
(
かしず
)
くが如く因幡守の後について庭へ出た。菊の
栽
(
つく
)
り方について、因幡守はいろいろな苦心を話した。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分はきょうは一日、
堀川添
(
ほりかわぞ
)
いの閑居へ来て終日読書している。自分の
栽
(
つく
)
った菊がこの好日の下に
清香
(
せいこう
)
を放っているが訪う人もないのを嘆じている。あなたの御都合はどうか。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その老母が
栽
(
つく
)
りました畑の物を少々ばかりお
土産
(
みやげ
)
に持って参りました
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
栽
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
“栽”を含む語句
前栽
栽培
栽込
鉢栽
盆栽
中前栽
壺前栽
栽庭
電気栽培
雁皮栽培録
誰向江辺処処栽
苗木栽培地
花卉栽培
盆栽師
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壺栽培
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