杉風さんぷう)” の例文
股引ももひきの破れをつゞり、笠の緒付けかへて、三里にきゆうすゆるより松島の月づ心にかゝりて、住める方は人に譲り杉風さんぷう別墅べつしよにうつる。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「振あぐる鍬のひかりや春の野ら」という杉風さんぷうの句も、ほぼ同様な光景に著眼しているが、この句に比べるとよほど大まかなところがある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
或は又ウイリアム・モリスのやうに、ペエトロン杉風さんぷうとも相談の上に、Typography に新意を出したかも知れぬ。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其角きかく風雪らんせつ去来きよらい丈草ぢやうさう野坡やば杉風さんぷう北枝ほくし凡兆ぼんてう支考しかう……」
しほらしき物づくしちよろぎ掻割菜かいわりな 杉風さんぷう
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
子や待たん余り雲雀の高上り 杉風さんぷう
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
五月雨さみだれかわずのおよぐ戸口かな 杉風さんぷう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)