すへ)” の例文
かたすへ、おもひ忘れて夢路をたどるやうなりしが、何物ぞ、にはかにその空虚うつろなる胸にひゞきたると覚しく、女子をなごはあたりを見廻して高く笑ひぬ。その身の影を顧り見て高く笑ひぬ。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)