書案つくゑ)” の例文
狐の妖魅えうみをなす事和漢わかんめづらしからず、いふもさらなれどいふ也。われ雪中にはあかりをとらんため、二階のまどのもとにて書案つくゑる。
仲冬のすゑ此人居間ゐまの二階にて書案つくゑによりて物をかきてをられしが、まどひさしさがりたる垂氷つらゝの五六尺なるがあかりにさはりてつくゑのほとりくらきゆゑ
なほにくむべきは、くわしをりは人のおきたるやうに書案つくゑの上にあり、ひらき見ればおほひたる紙もそのまゝにて、くわしはみなくらひつくせり、そのえうをなしし事不思議ふしぎ也。