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早死
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はやじに
ふりがな文庫
“
早死
(
はやじに
)” の例文
「世の中は自由にならん者でのう。三毛のような器量よしは
早死
(
はやじに
)
をするし。不器量な野良猫は達者でいたずらをしているし……」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どうしたもんだらう、
一人
(
ひとり
)
一人
(
ひとり
)
生命保険へ入つて貰つて、
早死
(
はやじに
)
させた上、どつさり保険金を贈つたら申分がないのだが、さうも
往
(
ゆ
)
かないしな……」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
わが家の悪癖、かならず亭主が
早死
(
はやじに
)
して、一時は、曾祖母、祖母、母、叔母、と四人の後家さんそろって居ました。わけても叔母は、二人の亭主を失った。
二十世紀旗手
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「昔は女房子もありましたが、女房も伜も
早死
(
はやじに
)
をして、今では私一人殘つてしまひました。いづれは、死ぬまで御當家の御厄介になることでございませう」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山楽は山楽でなければならないはずのものだ——永徳は
早死
(
はやじに
)
をしたが、山楽は
長生
(
ながいき
)
をした、およそ長生すれば恥多しということを、
沁々
(
しみじみ
)
と体験したもの山楽の如きはあるまい。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
此の左大臣が
有為
(
ゆうい
)
の材を抱いて
早死
(
はやじに
)
をしたのは、積る悪業の報いであるように当時の人々は見たのであるが、
就中
(
なかんずく
)
その報いの最たるものは、
菅公
(
かんこう
)
の
怨霊
(
おんりょう
)
の
祟
(
たた
)
りであるとされたのであった。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
早死
(
はやじに
)
を心懸けている。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“早”で始まる語句
早
早速
早々
早業
早晩
早稲田
早熟
早合点
早鐘
早苗