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旧阿蒙
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きゅうあもう
ふりがな文庫
“
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)” の例文
進歩性の霊魂は、決して
呉下
(
ごか
)
の
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
ではない。かの
頑冥不霊
(
がんめいふれい
)
な霊魂のみがいつまでも現世的迷妄の奴隷として残るのである。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
ファラデーは再び王立協会に帰って、以前と同じ仕事をやりだしたが、ファラデーその人はというと
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
ではなかった。
ファラデーの伝:電気学の泰斗
(新字新仮名)
/
愛知敬一
(著)
今日に至るまでこれを思考することができなかったとすれば、
恐
(
おそら
)
くは死に至るまで、わたくしは依然として
呉下
(
ごか
)
の
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
たるに過ぎぬであろう。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
流沙河
(
りゅうさが
)
の水を出てから、いったいどれほど進歩したか? 依然たる
呉下
(
ごか
)
の
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
ではないのか。この旅行における俺の役割にしたって、そうだ。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
文学部に這入ってからも、三角同盟の制裁は依然としていて、児島と僕とは
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
であった。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
同輩の者達がだんだん出世するのに自分だけ呉下の
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
でいるのは余り
腑甲斐
(
ふがい
)
なくもあるし、その後子供たちの数も殖えて、生活費が
嵩
(
かさ
)
んで行く一方、経済界の変動や何かで
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
だが、芦田君が、もう少し政治家的俗才があったならば、夫人が読んでいるのを、
暫
(
しばら
)
く失敬して「私が愛読している」といってくれたら、
旧阿蒙
(
きゅうあもう
)
の老胡堂が、よき友人を持ったことに感激するだろう。
随筆銭形平次:18 平次読む人読まぬ人――三人の政治家――
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
旧
常用漢字
小5
部首:⽇
5画
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
蒙
漢検準1級
部首:⾋
13画
“旧”で始まる語句
旧
旧家
旧臘
旧弊
旧套
旧時
旧来
旧暦
旧友
旧廬