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旧弊
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きゅうへい
ふりがな文庫
“
旧弊
(
きゅうへい
)” の例文
旧字:
舊弊
曲げられない
旧弊
(
きゅうへい
)
の家憲や、困難な事情も、どちらも可愛いい一人娘と、息子の為にと、曲げさせた上、やっと
纒
(
まとま
)
った両家の縁組なのだった。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とて懐より
把
(
と
)
り出したは、
旧弊
(
きゅうへい
)
であります故小さい合口を隠し持って居ますから、柄へ手を掛けて懐から抜きにかゝると
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……気の毒だといったらいいのか馬鹿だといったらいいのか、わたくしには何とも言えません。……佐渡屋は、四谷、麹町でも名の通った
旧弊
(
きゅうへい
)
な家風。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
地方は何処も大抵然うですが、こゝは殊に
旧弊
(
きゅうへい
)
のようですよ。何でも昔の通りでないと承知しません。それですから田舎へ行くと百姓が私達を洋服を着て靴を
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
三月の
雛
(
ひな
)
や五月の
幟
(
のぼり
)
などを弄ぶということが非常に
旧弊
(
きゅうへい
)
のようにいわれて、そんなものを人が振り返っても見なかった時代が暫くはあったようである。私はその時代を
微
(
かす
)
かながら知っている。
日本橋附近
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
(現に須永は母の御供をしてこういう
旧弊
(
きゅうへい
)
な
真似
(
まね
)
を当り前のごとくやっている。)それから
鉄無地
(
てつむじ
)
の羽織でも着ながら、歌舞伎を
当世
(
とうせい
)
に
崩
(
くず
)
して往来へ流した
匂
(
におい
)
のする町内を
恍惚
(
こうこつ
)
と歩きたかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
... 景色なら、少しくらい
旧弊
(
きゅうへい
)
でも差支えないと云う訳か。』私『まあ、景色だけは負けて置こう。』三浦『所が僕はまた近頃になって、すっかり開化なるものがいやになってしまった。』私『何んでも旧幕の
修好使
(
しゅうこうし
)
がヴルヴァルを ...
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「京都の商人というと
旧弊
(
きゅうへい
)
でしょうな?」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“旧弊”の意味
《名詞》
旧弊(きゅうへい)
旧(ふる)い悪習。昔からある悪(わる)い習慣。
(出典:Wiktionary)
旧
常用漢字
小5
部首:⽇
5画
弊
常用漢字
中学
部首:⼶
15画
“旧弊”で始まる語句
旧弊人
旧弊頭
旧弊女
旧弊者