日毎夜毎ひごとよごと)” の例文
まして、多寡の知れた共同の財布が、どうしていつまでも、日毎夜毎ひごとよごとのこの大饗宴を持ちこたえることができるであろう。
煩悶は日毎夜毎ひごとよごとにつづいていった。疑惑はまた疑惑を生み混乱の波紋は日を追うて大きく拡がっていった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
さま/″\ものをおもひたまへば、奧樣おくさま時々とき/\しやくおこくせつきて、はげしきとき仰向あほのけたほれて、いまにもるばかりのるしみ、はじめ皮下注射ひかちうしやなど醫者いしやをもちけれど、日毎夜毎ひごとよごとたびかさなれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とにかく風間光技は、日毎夜毎ひごとよごとの悒鬱を払うには丁度ちょうどいい機会だと思ったので、早速さっそく老所長の命令にしたがって、自分の力を借りたいという帆村荘六の事務所へでかけたのだった。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
地上の人間は、日毎夜毎ひごとよごとにモロー彗星の怪奇な姿におびやかされ、神経衰弱にならない者はないと言っていいほどであり、おかしくなる者が平年の百倍千倍にもふえていった。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)
日毎夜毎ひごとよごとに、モロー彗星すいせいのすがたは怪しさを加えていった。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)