トップ
>
旋毛曲
>
つむじまが
ふりがな文庫
“
旋毛曲
(
つむじまが
)” の例文
それとは事かわりますが、世の中には、
誉
(
ほ
)
めたいのだが、他人があんまり感心するから嫌だといったふうな
旋毛曲
(
つむじまが
)
りがかなりにあります。
平塚明子(らいてう)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
『君は一體、人に反對する時に限つて能辯になる癖があるね。——餘つ程
旋毛曲
(
つむじまが
)
りだと見える。よく反對したがるからねえ。』
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
幸にして主人のように吾輩の毛をややともすると逆さに
撫
(
な
)
でたがる
旋毛曲
(
つむじまが
)
りの
奇特家
(
きどくか
)
がおったから、かかる狂言も拝見が出来たのであろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一草亭が思ひついたやうに、この二人が無事に顔を合はせたところで、あの通り
旋毛曲
(
つむじまが
)
りの人達だけに、二人はまさか小説の話や俳諧の噂もすまい。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
十九世紀のロシアの大ピアニストにして、
旋毛曲
(
つむじまが
)
りのルービンシュタインは、シューベルトの「白鳥の歌」の一つなる「
憩
(
いこ
)
いの地」を聴いてこう言った。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
▼ もっと見る
如何なる人が何と云っても自分の
腑
(
ふ
)
に落ちるまでは決して鵜呑みにしないという事である。この
旋毛曲
(
つむじまが
)
りの性質がなかったら科学の進歩は
如何
(
どう
)
なったであろうか。
科学上における権威の価値と弊害
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
こういう
旋毛曲
(
つむじまが
)
りの「アマノジャク」は始終であって、一々記憶していないほど珍らしくなかった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
珍々先生は生れ付きの
旋毛曲
(
つむじまが
)
り、親に見放され、学校は追出され、その後は
白浪物
(
しらなみもの
)
の主人公のような心持になってとにかくに強いもの、えばるものが大嫌いであったから
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ソノ下ニ
台石
(
だいいし
)
ヲ据エテ、ソノ前ニ線香立テノ穴ト手向ケノ水ヲ供エル穴トヲ穿ッテアルアノ形式、アレハイカニモ平凡デ、俗ッポクッテ、何事ニモ
旋毛曲
(
つむじまが
)
リノ予ニハ気ニ入ラナイ。
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
いくら
旋毛曲
(
つむじまが
)
りの井口君でもそれに反対はないさ。しかしあの男は犯罪を専門に研究しているんだから、
頭脳
(
あたま
)
の中に石川五右衛門以来の知識が
醗酵
(
はっこう
)
している。彼奴ぐらい
巧者
(
こうしゃ
)
な泥棒はまず絶無の筈だ。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「——雷鳴は鳴る時だけ樣をつけ——とね、雷鳴を好きだといふ
旋毛曲
(
つむじまが
)
りも少ないが、お前のやうに、四つん這ひになつて逃げ出すのも滅多にないよ。あの恰好を新造衆に見せたかつたな」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この画は今
何処
(
どこ
)
にあるか、所有者が不明である。元来椿岳というような
旋毛曲
(
つむじまが
)
りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品して賞牌を
貰
(
もら
)
うというは少し
滑稽
(
こっけい
)
の感があるが、これについて面白い
咄
(
はなし
)
がある。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
“旋毛”で始まる語句
旋毛