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斎
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ユ
ふりがな文庫
“
斎
(
ユ
)” の例文
旧字:
齋
此系統から行くと、正月飾るものは、皆
斎
(
ユ
)
の木である。餅花・花の木・繭玉・若木・物作りの如きは、枝が沢山出て居るから、花の代りになる。
花の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
湯は
斎
(
ユ
)
に通ずる音で、古く湯といつたのが、果して、今の吾々の云ふ所の温いものかどうか、一寸疑問である。
大嘗祭の本義
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一つは「夢流し(初夢の原形)」、他は、前に書いた「
斎
(
ユ
)
の
木
(
キ
)
の祝言」である。此等の為事は、思ふに、古くから一部さむらひ
人
(
ビト
)
の附帯事務であつたらしい。
国文学の発生(第二稿)
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
侍の唱へる「
斎
(
ユ
)
の
木
(
キ
)
の下の
御方
(
オンコト
)
は」に対して「さればその事。めでたく候」と答へる主公は、自身の精霊の代理である。即、返し祝詞と言はれるものゝ類である。
国文学の発生(第二稿)
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ゆはもと、
斎
(
ユ
)
である。しかしこのままでは、語をなすに到らぬ。
斎用水
(
ユカハ
)
あるいはゆかはみづの形がだんだん
縮
(
ちぢま
)
って、ゆ一音で、斎用水を表すことができるようになった。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
「
斎
(
ユ
)
の木の下の
御方
(
オンコト
)
は(如何今年を思ひ給ふなどの略か)」「されば其事(に候よの略)。めでたく候」(郷土研究)と言ふ屋敷神との問答の変化と見える武家の祝言から
国文学の発生(第二稿)
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
朴の木、
橿
(
カシ
)
の木の一種にもおなじ名がある。此は「
斎
(
ユ
)
」と関係があるらしい。
柳
(
ヤナギ
)
は
斎
(
ユ
)
の
木
(
キ
)
である。
矢
(
ヤ
)
の木ではなくて、
斎
(
ユ
)
の木、即、物忌みの木である。ゆのぎがやなぎになつて来たのである。
花の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ゆは元、
斎
(
ユ
)
である。而し此まゝでは、語をなすに到らぬ。
斎用水
(
ユカハ
)
或はゆかはみづの形が段々縮つて、ゆ一音で、斎用水を表す事が出来る様になつた。だから、ゆは最初、禊ぎの地域を示した。
水の女
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「榎」の音にも
斎
(
ユ
)
の木の聯想があるものと思ふ。
花の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
斎
常用漢字
中学
部首:⽂
11画
“斎”を含む語句
書斎
潔斎
斎場
斎宮
定斎屋
山斎
斎忌
精進潔斎
斎藤
聊斎志異
斎藤緑雨
幽斎
鵬斎
暁斎
美妙斎
安斎
斎院
弄斎節
東洲斎写楽
斎部
...