)” の例文
と、もう其処に床がってある。夜具も郡内ぐんないなにかだ。私が着物を脱ぐと、雪江さんがうしろからフワリと寝衣ねまきを着せて呉れる。今晩は寒いわねえとか雪江さんがいう。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「いつか、夜も更けたようだ。そろそろ床をらせようか?」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
で、今我部屋へ来て床のってあるのを見ると、もう気もそぞろになって、の事なぞは考えられん。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
部屋へ来てみると、ランプを細くしてう床もってある。私はますでお糸さんと膝を列べている時から、妙に気がいらって、今夜こそは日頃の望をと、芝居も碌に身にみなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)