数献すうこん)” の例文
ういう訳で羽生村をお遊ばしたかと存じて御様子を伺おうと思って参った処が、数献すうこん傾けて大酩酊おおめいてい
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
酒盃数献すうこんの後、幸村小鼓を取出し、自らこれを打って、一子大助に曲舞くせまい数番舞わせて興を尽した。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
こよいは上元じょうげん佳節かせつというので、親族や知己朋友が集まっていた。董承も病室ではあるが、吉例として数献すうこんの酒をかたむけ、いつかとろとろとしょうによって眠ってしまった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
官兵衛はまず根気とねばりを丹田たんでんに命じた。そして数献すうこんの後
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉唐も椅子いすにつき、杯、数献すうこんわしながら、声ひそめて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)