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数度
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あまたたび
ふりがな文庫
“
数度
(
あまたたび
)” の例文
旧字:
數度
この時雌鼠は恐る恐る黄金丸の前へ
這
(
は
)
ひ寄りて、
慇懃
(
いんぎん
)
に前足をつかへ、
数度
(
あまたたび
)
頭
(
こうべ
)
を垂れて、再生の恩を謝すほどに、黄金丸は
莞爾
(
にっこ
)
と打ち
笑
(
え
)
み
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「こは
好
(
よ
)
きことを聞き得たり」ト、
数度
(
あまたたび
)
喜び聞え、なほ
四方山
(
よもやま
)
の物語に、時刻を移しけるほどに、日も
山端
(
やまのは
)
に
傾
(
かたぶ
)
きて、
塒
(
ねぐら
)
に騒ぐ
群烏
(
むらがらす
)
の、声かしましく聞えしかば。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
黄金丸はややありて、「かかる義理ある中なりとは、今日まで露
知
(
しら
)
ず、
真
(
まこと
)
の
父君
(
ちちぎみ
)
母君と思ひて、
我儘
(
わがまま
)
気儘に
過
(
すご
)
したる、無礼の罪は
幾重
(
いくえ
)
にも、許したまへ」ト、
数度
(
あまたたび
)
養育の恩を謝し。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“数”で始まる語句
数
数多
数珠
数寄
数奇
数々
数寄屋橋
数寄屋
数寄者
数年