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攪拌
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かくはん
ふりがな文庫
“
攪拌
(
かくはん
)” の例文
清逸の心はこのささやかな
攪拌
(
かくはん
)
の後に元どおり沈んでいった。一度聞耳を立てるために
天井
(
てんじょう
)
に向けた顔をまた障子の方に向けなおした。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
映画の場合は、それは美しき流れを乱し、時間を
攪拌
(
かくはん
)
する。しかし私はこれらの結論を理論の中から導き出したのではない。
演技指導論草案
(新字新仮名)
/
伊丹万作
(著)
これの水の中に沈澱させる装置をハナ
桶
(
おけ
)
、その前に垂れ
槽
(
おけ
)
の中で
攪拌
(
かくはん
)
する
櫂
(
かい
)
のような木をハナ起しというなど、いろいろの道具が具わっている。
食料名彙
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
神秘な問題はこれを外部から
観
(
み
)
るのみで、それを推究することなく、それを
攪拌
(
かくはん
)
することなく、それをもっておのれの精神をわずらわすことなく
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それに金米糖の心核となるべき
芥子粒
(
けしつぶ
)
を入れて
杓子
(
しゃくし
)
で
攪拌
(
かくはん
)
し、しゃくい上げしゃくい上げしていると自然にああいう形にできあがるのだそうである。
備忘録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
例えば、屍体が溶けて濃度が或る個所だけ濃くなり過ぎると、直ぐその部分が変質して
不溶解性
(
ふようかいせい
)
の
新成物
(
しんせいぶつ
)
を生ずる。そこに
攪拌
(
かくはん
)
の
六ヶ敷
(
むずかし
)
い
手際
(
てぎわ
)
が入用だ。
殺人の涯
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それによく
攪拌
(
かくはん
)
した、クリーム三デシリットルを加える。これを黄金色に平に焼いて料理場で用意して置く。
食魔に贈る
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これを米といっしょにお
粥
(
かゆ
)
に煮て、出し汁をかけて食べるのも一方法であり、また、一法としては、
微塵
(
みじん
)
肉にした鳥を、味付け煮にして、出来上がったお粥の中へ加えて、
攪拌
(
かくはん
)
し
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
死と恋との、悩みの中における両種の物の
攪拌
(
かくはん
)
は、一そう強い甘美な酒を醸成する。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし我々の
葛湯
(
くずゆ
)
のこしらえかたのように、簡単にできるものなら何でもこうしてかいて食ったもので、カクというのは
攪拌
(
かくはん
)
することであったらしい。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
だいたい同じような割合に交じり合うのであるが、この状況を写した映画のフィルムを逆転する場合には、
攪拌
(
かくはん
)
するに従って米と
小豆
(
あずき
)
がだんだんに分離して
映画の世界像
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“攪拌”の意味
《名詞》
攪拌(かくはん、こうはん)
かき混ぜること。
(出典:Wiktionary)
“攪拌”の解説
攪拌(こうはん、かくはん、agitation)とは流体または粉粒体をかき混ぜる操作に対する呼称で、工学の単位操作のひとつに分類されるプロセスである。
(出典:Wikipedia)
攪
漢検準1級
部首:⼿
23画
拌
漢検1級
部首:⼿
8画
“攪拌”で始まる語句
攪拌機