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摶
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う
ふりがな文庫
“
摶
(
う
)” の例文
斯
(
こ
)
うした景岡の眼には、自然の草木はなんらの美をも齎らしませんでした。そして肉体の探窮美にのみ、胸を
摶
(
う
)
たれるのです。
足の裏
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
するとこの
若
(
わか
)
い
鳥
(
とり
)
は
翼
(
つばさ
)
で
横腹
(
よこばら
)
を
摶
(
う
)
ってみましたが、それは
全
(
まった
)
くしっかりしていて、
彼
(
かれ
)
は
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
昇
(
のぼ
)
りはじめました。そしてこの
翼
(
つばさ
)
はどんどん
彼
(
かれ
)
を
前
(
まえ
)
へ
前
(
まえ
)
へと
進
(
すす
)
めてくれます。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
自分たちもこの画中の人に加わって欄に倚って月を眺めていると、月は
緩
(
ゆ
)
るやかに流るる水面に澄んで映っている。
羽虫
(
はむし
)
が水を
摶
(
う
)
つごとに細紋起きてしばらく月の
面
(
おも
)
に
小皺
(
こじわ
)
がよるばかり。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
むかし私の胸
摶
(
う
)
つた希望は今日を
在りし日の歌:亡き児文也の霊に捧ぐ
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
下
摶
(
う
)
つ鳥の
皷翼
(
はばたき
)
に似たり。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
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摶
(
う
)
ちあい
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
摶
漢検1級
部首:⼿
14画
“摶”を含む語句
羽摶
脈摶
一摶
摶動
摶飯
相摶